Netflixで「舞妓さんちのまかないさん」というドラマがある。
舞台はもちろん京都。
若い二人の女の子が舞妓さんを目指し、置屋で修行を始める。
ただし一人は立派な舞妓になり、もう一人は舞妓になることをあきらめ置き屋専属のまかないさんになる。
まかないさんになった彼女は悪びれることもなく生き生きと賄いの仕事に精を出していく。
立場は違っても二人は仲は変わらない。
一人前の舞妓になって食べることを許されるものがある。
それは小さなサンドウィッチだ。
頬張るとき紅がパンにつかないよう小さく小さく刻まれたサンドウィッチ。
まかないになった娘が、晴れて舞妓になった友達のためにサンドイッチをこしらえた。
舞妓になった娘が口にする。
美味しいとひとこと言う。
二人は笑顔で見つめ合う。
ちょっと切なくも、ありのままに生きることの正しさを語りかけているようだ。
是枝監督の作品で派手な演出はなく映像美と淡々とした展開が印象的だ。
テーマの「かっこ」はテーマが思い浮かばないので読者にお任せした。
平安時代の終わり頃から現代に受け継がれる京都の「炙り餅」
次回の更新は3月7日(火)です。お楽しみに!