入浴の歴史

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こう寒い日が続くと、温泉に行きたい気分になります。

人の日常的な入浴は、いつから行われていたのでしようか?

入浴は「禊」(みそぎ)と「沐浴」(もくよく)と言われるものがあります。

「禊」は古来、神聖な場所と泉や水辺で不浄を祓い、身を清める儀式行為。

「沐浴」は湯水を浴び、髪や体を洗うことで元世紀に大陸文化と共に伝わり、

帰化人の子孫の間で信奉された「温室洗浴衆僧経」(うんしつせんよくしゅそうきょう)

が起源と言われます。

また、「沐」は髪を洗うこと、「浴」は体を洗うこととして使い分けている「湯浴み」も

「浴」と同じ意味でつかわれる湯水を浴びることが入浴行為でした。

平安時代末期には湯浴みに加え、「蒸気浴」や湯につかる「浴場」が出てきます。

人々が入浴するという行為が長い歴史の中で進化し、現在に至ったのでしょう。