下関の長府には、素晴らしい美術館があります。
下関市立美術館です。
そこで「ピアズリーの系譜 アールヌーボー、日本の近代画家たち」が特設サイトで
展示されています。
オーブリー・ピアズリー 夭折の鬼才です。
皆さん、オスカーワイルドの戯曲「サロメ」はご存じですね。
あの妖艶な挿絵を描いたのが弱冠22歳のオーブリー・ピアズリーです。
以前、原田マハさん著「サロメ」を読んだことから、ピアズリーをしり、
今回下関市立美術館で特集を組むというので早々に出かけてきました。
ピアズリーの挿絵を掲載したイエローブックもあり、食い入るように見入ってしまいました。
ただ絵を見るだけでなく、その背景を知っていたので強烈に印象が残りました。
原田マハさんはキュレーターの経験を活かし、画家を主人公とした作品を多くてがけて
います。
以前、ゴッホとゴーギャンの作品が並んで展示されているのを見て、泣きそうになったことがあります。
なぜなら、ゴッホとゴーギャンは南仏で共に暮らし絵をかいていたことを、マハさんの
小説で読んでいたからです。
絵画はその背景や画家の心情を知るほど、色んな表情を見せてくれます。
若いころ、スペインのプラド美術館で子供たちが座り込んで目の前の絵画を写生していた
のを見たことがあります。
ひたすら「羨ましい」と思いました。
そんなことをぼんやりと思い出した日曜日の昼下がりでした。
次回の更新は1月17日(金)です。お楽しみに!