継承するということ

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実家を片づけていることを以前のブログで書きましたが、まだ継続中です。

とにかく家が大きく、3世代分の荷物が詰め込まれていますので一筋縄ではいきません。

先日は巨大な桐のタンスの中から、着物を全出ししました。

この着物は私の祖母にあたる方のものです。

祖母は父が大学生の時に癌で他界していますので、写真でしかあったことがありません。

茶道の先生だったそうで、それはそれは素敵な着物が山ほど出てきました。

私は着付け1級をもっていますので、着物は大好きなんです。

来てみたい着物が山ほど。

ですが、祖母は小さかったようで身長163センチの私が着るには継ぎ足さなくては
なりません。

昔の人は、そういうときのために着物を仕立てた端切れを全部取っていたんですね。

箪笥から一抱えものはぎれが出てきました。

これからなじみの呉服屋さんと相談して、再生していくつもりです。

帯と帯どめも素晴らしく、現代でも十分通用します。

ため息が出るほど美しく、手の込んだものばかりです。

着物は、裾が擦り切れると仕立て直して道行コートに。

さらに、解いてしまえば長方形の布に戻ります。

よく着込んで肌なじみがよくなったら帯揚げに、と呉服屋さんからいろいろなアイデアを
いただきました。

もし海響花火が今年、開催されるならばこの祖母が着ていた紗の着物でお出かけしたいと思っています。

祖母はきっと喜んでくれるに違いないですね。

次回の更新は5月13日(金)です。お楽しみに!