大切なもの

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皆さん、こんにちは。下関の二武整形・リウマチクリニックの事務長です。

 

この週末、大変なことが起きました。

溺愛犬サミーが車で移動中、痙攣の発作を起こしたのです。

ケージに入れていたのですが、突然断末魔のような叫び声をあげた後、声がしなくなりました。

慌てて、開けてみると、横に倒れており、足が痙攣していました。

体中糞尿まみれで、目は開いたまま。

呼吸をしていません。

慌ててケージから抱き上げ、揺さぶりながら名前を呼ぶと、なんとか意識は戻りました。

そしてそのまま行きつけのペットクリニックへ。

ところがです。

血液・尿検査のあと、診察台の上で再び痙攣が。

そして、心停止。

私はもう頭が真っ白になり、ただひたすらサミー、サミーと名前を呼び続けました。

先生がその間注射を打ってくれまして、間一髪で意識を取り戻しました。

その後半日ほど入院して、東京福岡から駆け付けた子供たちが大泣きで迎えに行き、大騒ぎの中退院しました。

子供たちの添い寝が効いたのか、何事もなく夜を越し、再度受診。

その時に先生からこんな話がありました。

 

「昨日、サミーの心臓が止まったとき、二武さんがサミーサミーって呼んでくれたよね。

二武さんが呼ぶたびに、サミーの心拍がポーンポーンって戻るんだよ。

だから僕は注射を準備できたんだ。

通常なら、あのまま逝っていてもおかしくない状態だったんだよ。

凄いよね。ほんと、凄いよ。」

 

前日から泣きすぎて、二重が六重になっていたところにこのお話です。

目が流れ落ちるのではないかと思いました。

あれからサミーは穏やかです。

老齢性の痙攣というお話でしたので、またいつか起こるやもしれません。

ですが、サミーは私の呼びかけに応じてくれました。

ちゃんと戻ってきてくれました。

安らかな寝息を聞きながら、ただひたすらに愛おしいと思いました。

いつかは別れが来る。

でも今じゃない!

もう少し、もう少しそばにいてね、サミー。

 

次回の更新は10月30日(水)です。お楽しみに!