前回の続きです。
日本は戦争となった時に、ピアノは敵国の楽器だということで、叩き割って薪にしてしまえ!
ということになったというお話までしました。
ところが、勇敢にもそんな軍人にむかってピアノが生き残るようある提案をした人物がいたのです。
彼はこう説きました。
「絶対音感をご存じですか?」
「絶対音感を身につければ、ミサイルの音などを聞き分けることができるんです!」
何とも凄い話です。
絶対音感など一朝一夕に身に付くものではありません。
しかし、幸いなことにその説得は受け入れられ、兵士たちに音を聞き分けるという教育が
始まったのです。
道具はもちろん「ピアノ」です。
ミサイルの音は。。。。これ
飛行機の音は。。。。こう
と、ピアノが音を出していくのを、若い兵士たちが真剣な眼差しで聴いています。
そして、極めつけがピアノの音を一人ずつ聴いて何の音か答え、間違っていれば鉄拳が
飛ぶというものでした。
果たして効果があったかどうかは別として、とにもかくにもピアノはこうして生き残ったのです。
今、平和な時代に、思いっきりピアノが弾けるのも、こうした方々のご苦労があったお蔭ですね。
いつか、山鹿市の松本ピアノを見にいきたいなあと思いました。