我が家の玄関の一番目立つところに棕櫚(しゅろ)の箒が掛けてあります。
京都桔梗利 内藤商店のものです。
1818年創業。
ずっとこちらの箒が欲しいと思っていました。
すべて手作りで生み出される佇まいの美しさは圧巻です。
我が家に到着し、包みを開けたとき、驚きました。
なんと棕櫚にかけてあるビニール袋が曇っていたのです。
生きているんだなと感動しました。
感動したのはそれだけではありません。
掃除機ではパーツを替えないと掃除できないニッチな部分にも難なく毛先が入り込み、
微細なゴミを書き出します。
もちろん音が出ませんから、家人が寝静まった深夜でも掃除ができます。
まったく力を入れることなく、床面をすっと撫でるだけ。
いまや掃除機もAIを搭載する時代。
我が家もご多分に漏れずハイテク掃除機が鎮座しておりますが、棕櫚の箒が来てからはとんと出番がありません。
昔は、濡れた新聞紙を細かくし、掃除したいところに蒔いてから掃き掃除をしていました。
ですが、それすら必要ないのです。
100年は持つといわれる棕櫚の箒。
先人の知恵の塊ですね。
大切に大切に使っていきたいと思います。
次回の更新は3月12日(火)です。お楽しみに!