転ばぬ先の杖

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みなさん、こんにちは。下関の二武整形・リウマチクリニックの事務長です。

今回は「高齢者の転倒予防」についてお話ししたいと思います。

高齢になると、筋力の低下やバランス能力の衰えから転倒しやすくなります。
転倒がきっかけで骨折し、そのまま寝たきりになってしまう…というケースも少なくありません。
だからこそ、「転ばないための予防」がとても大切なのです。

■転倒しやすい人の特徴

次のような方は、特に注意が必要です。

– 足腰の筋力が落ちてきた
– 最近よくつまずく
– 視力が低下している
– 血圧や内服薬の影響でふらつきやすい
– 家の中に段差や滑りやすい場所がある

心当たりがある方は、早めの対策をおすすめします。

■自宅でできる!簡単な転倒予防体操

当院のリハビリテーション科でも指導している、簡単な体操をご紹介します。無理のない範囲で毎日続けることが大切です。

①かかと上げ運動(ふくらはぎ強化)
つかまれる場所を用意して、かかとをゆっくり上げ下げします。10回を1セットで。

②足踏み運動(太もも強化)
その場で足踏みを30秒。太ももを意識してゆっくり行いましょう。

③椅子からの立ち上がり練習(全身強化)
椅子に座った状態から、手を使わずに立ち上がる練習を行います。5〜10回を目安に。

※体調や痛みに応じて無理せず行いましょう。不安がある場合は、当院スタッフにご相談ください。

■家の中の危険を見直そう

転倒の多くは、実は「自宅の中」で起きています。
以下のポイントをチェックしてみてください。

– 段差にスロープや手すりを設置しているか
– 廊下や階段に十分な明かりがあるか
– 滑りやすいマット・コード類が床に散乱していないか
– トイレやお風呂に手すりがあるか

小さな工夫が、大きな事故を防ぎます。

■当院でできること

当院では、理学療法士による個別リハビリテーションを通じて、転倒予防の支援を行っています。
ご希望があれば、ご自宅の環境改善のアドバイスや、介護保険のご相談も可能です。

また、内科的なふらつきや薬の副作用のチェックも行いますので、気になることがあれば遠慮なくお申し出ください。

■最後に

転倒予防は、「今の生活を長く続けるため」の第一歩です。
家族や周囲の方と協力しながら、安心して暮らせる環境を整えていきましょう。

先日4羽のヒナが誕生しました。喜ぶまもなく、あっという間に巣立ちました。嬉しいような寂しいような。。