皆さん、こんにちは。下関の二武整形・リウマチクリニックの事務長です。
前回、川棚を愛したピアニストの話を書きました。
今回はその続きです。
川棚に魅了されたのはコルトーだけではありません。
自由律俳句の巨星・種田山頭火もその一人。
各地を放浪しながら俳句を詠んだ山頭火ですが、
ここ川棚を心から愛し、終生の地と思わせるほどでした。
山頭火が呼んだ俳句は川棚の各地にあり、石碑が立っています。
初めて川棚に足を踏み入れた時、山頭火はこう書き記しています。
「川棚は山裾に丘陵をめぐらして、私の最も好きな風景である。
とにかく、私は死に場所をここにこしらへよう。」
しかしその思いはかなわず、松山で生涯を閉じました。
山頭火を虜にした穏やかな山々、素朴で懐かしい田園風景と上質な温泉。
それは長く時を隔てた今でもこの地に脈々と受け継がれています。
次回の更新は2月3日(月)です。お楽しみに!