先日、お歳暮におかきを頂きました。
おかきが入っている銀色の缶を見て、ふと子供の頃を思い出しました。
実家の両隣は日用雑貨のお店で、そのさらに隣に医院がありました。
小さな町の小さな医院で、親しみやすかったのでしょう。
私は、事あるごとにその医院を訪ねていました。
目的は、
「カンカン」
です。
昔は薬など銀色の缶に入っていたようで、医院には大小様々な「カンカン」が
たくさんありました。
「カンカンください。」
というと、
好きなものを選ばせてくれました。
受付のガラスの窓口が物凄く高いところにあるように感じていましたね。
小さなカンカンにはビー玉。
大きなカンカンにはリカちゃん人形のお洋服。
細長いカンカンにはリカちゃんの布団を敷き詰めて、ベッド仕様。
銀色のカンカンを開くとそこは私とリカちゃんだけの魅惑の世界が広がりました。
決して豊かではなかったけれど、想像の翼を羽ばたかせ、
いつでも
どこへでも
飛んでいけました。
おかきのカンカンを見ながら、
そんなことを思い出した昼下がりでした。
次回の更新は12月15日(火)です。お楽しみに!