昨日、院長と二人でいつものようにランニングしていた時、事件は起こりました。
唐戸船着き場を走っていたら、突然突風が吹き、私がかぶっていた帽子が飛ばされて
しまったのです。
帽子は運悪く、海の方へ。
ですが、どこに飛ばされたのか確認できずおろおろしていましたら、傍にいた男性が
こっちに落ちてるよと指さして教えてくださいました。
覗き込んでみると、ちょうど桟橋の真下をぷかぷかと流れていました。
すると、院長がとっさに踵を返して、長い棒のような物を持ってきました。
救命用の3メートル近くある棒で、先がフックのようになっているもので、
これで引っ掛けようというのです。
ところがこの棒、かなりの重さがあるらしく、なかなか思い通りに動かない様子。
岸壁から大人が3人で大捕物帳です。
そして、ついに引っ掛けたのですが、重くて上がりません。
院長は岸壁の欄干に棒を乗せ、てこの原理を応用して、ぐーーーっと持ち上げたその時です。
反対側の桟橋にいた若い男性が手を伸ばして、帽子をキャッチしてくれました。
この男性、門司港からの渡し船の船長さんらしく、船の中から一部始終を見ていたようなんです。
そして、船が着くや否や状況を把握。
帽子を捕まえたというわけなんですね。
お礼をと思い駆け寄りましたら、爽やかな笑顔と共に一言。
「これ、洗いましょうか!」
え。。(゜-゜)。。。。
彼は船着き場に戻り、慣れた手つきで帽子を洗い、ハイ!と渡してくれました。
もう、この気持ち、なんなのでしょう。
一緒に探してくれた男性といい、帽子をキャッチしてくれた船長さんといい、
重い棒を必死に持ってきてくれた院長といい、
胸が熱いものでいっぱいになりました。
二人の男性にお礼を言い、濡れたままの帽子をかぶり、私たちはまた走り出しました。
この帽子。
沈まなかったね。
勝負服ならぬ勝負帽子だねぇ。
最強かも!!!
次回の更新は6月1日(火)です。お楽しみに!