時計は7時50分を差していた。
自宅を出る。
見上げれば空は冬の色。
国道に至る脇道は通学路なのでをそろそろと行く。
横断歩道を渡ろうと、小学生低学年と思しき男の子が立っていた。
車を止めた。
男の子は小走りで横断歩道を渡るやいなや、くるりとこちらを向くなり大きく頭を下げた。
あまりに大きな感謝の意に、面くらい心が揺れた。
先を急ぐ。
愛車は心地よく入った走ってくれる。
バス停に若い女性がひとり、バスを待っている。
彼女はスマホに見いって、まわりを全く気にしていない。
何が嬉しいのか満面の笑みで画面に見入っている。
そうか、「彼」からのメッセージか。
今年の冬は例年になく寒い。
年末年始をどう過ごすかとか 来年にコロナ禍は止むのだろうかとか いろいろ考えていたら 職場の駐車場が視界に入った。
今日も1日が始まる。
次回の更新は1月22日(金)です。お楽しみに!