人間関係は難しい vol.1

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今回お付き合いいただくテーマは少々、重いものになりました。
私こと、今年四月でもって65歳になりました。
定年を過ぎて、65にもなると関わる人の数が減っていることに気がつきます。
女性は高齢になっても、それなりのグループを作りなんとかやりすごすことができるそうですが、男というものはそうはいきません。
私個人の感覚ですが、現役の間は、職場の人間関係と多忙さで孤独感を感じることはありませんでした。
しかしここ2、3年なんともいえない寂しさというか人との繋がりの希薄さを感じるようになりました。
ひとりで過ごす時間がふえたことによるのでしょう。
そんな思いから逃れるため、新しい人との出会いを模索してみることにしました。
まずは、スポーツジム通い。
これは私に馴染みませんでした。
ジムで見る光景はというと、 女性達は何となくグループを作って仲間同士で楽しく交流している様子。
何となく話しかけにくい見えない壁がありました。
男連中は黙々とマシーンで歩いたり、ひたすら筋トレに汗を流す。
そんな具合です。
一年で辞めました。
次に昔の中高生のころの旧友を再発掘してみる。
小倉に高校時代の友人が住んでいたことを思い出し、連絡を取ってみました。
彼が言うには
「奥さんとはもう別居してる。卒婚というやつだよ。子供も外国に行って、帰ってくるあてもないしな。」 とのこと。
彼はひとりで、アパート暮らしをしていました。
同類相憐れむ。
自然、二人で小倉の居酒屋をはしごすることがお互いの愉しみとなりました。
そんなことが続いていたある日、私は自分の年金のことで、あることを彼に問いました。今から考えると何でもないことでしたが、気になって仕方がなかったのです。
「年金確定額の通知が来ない。今日は6月13日。何でだろう?」 と問いかけました。
社会保険庁のホームページでは手続きが正常に済めば、その通知が6月3日から7日の間に郵送されるとありました。
なにかの不備があると、年金の支給が先延ばしになると意地の悪い脅し文句が 頭を何度もかすめました。
書類が正式に受理されたのかどうか、凄い不安に襲われたのです.

 彼は答えました。 (次号に続く)

次回の更新は7月23日(火)です。お楽しみに!